子育ての極意5つ!!
これは、子育て以外の場面でも使えますよ!
なんてったって、コミュニケーションの原点ですからっ!
と、いうわけで。
今日もここから。
1.目と目を合わせる、見つめ合う
2.微笑む、笑顔を見せる
3.話しかける
4.褒める
5.触る、ふれる
さて、本日はいよいよというか、ようやくというか、子育ての極意最後の5つめ。
「さわる、ふれる」でございます!
誰でもできるこの行為。
とっても簡単にできるこの行動が、実はスペシャルな意味を持ち、アンビリーバボーな効果を発揮することをまずは知っていただきたい!
ですので、どうしても、しつこい系ブログになってしまうのであります。
簡単で誰でもできる&皆さん無意識でやってる
but!しかし!
多くの場合、足りてません。
というのも、効果が目に見えにくい。
おまけに日々地道に積み重ねるしかない。
ので、この大切さは結構実感がわきにくい!
とにかく、わきにくい!
だからおざなりになりやすい!
というきらいがあるわけで。
子育ての極意5つの中の「さわる、ふれる」は、特にスペシャルな意味と効果を持ってますので、その辺入念に書き綴りたいと思っとります。
ご辛抱の上、お付き合いくださいませ。
さわる、ふれる効果
さわる、ふれるというのは、「皮膚と皮膚の接触」という意味です。
もちろん、皮膚×皮膚以外でも。
肌触りの良い生地に触った時に感じる気持ちよさにも同じ意味があります。
が、子育ての極意5つの「さわる、ふれる」では、基本的には「皮膚×皮膚」の話です。
皮膚と皮膚の接触で、脳内では例のごとく反応が起こります。
どんな反応かというと、総じて「癒し」の反応です。
子育ての極意ではおなじみのアレ。
オキシトシンとセロトニンが分泌されます。
オキシトシンは、愛情、絆ホルモン。
セロトニンは、癒しのホルモン。
この2つは、脳の土台づくり。安定した人間形成に必須であります。
2つがしっかり分泌されることで、扁桃体は安心感と満足感で満たされ、不安や恐怖などのストレッサーを軽減し、それらに対する耐性を高めます。
扁桃体については、簡単な説明を過去の記事に書いてますので、ご参照下さい。
あくまでも「あたたかな、やさしい接触」というのは、大前提です。
乱暴な触り方では、トーゼン癒されませぬ。
手当て
手を当てると癒される
昔から「手当て」という言葉があります。
昔々、傷や痛みを感じる部分に、手を当てて治療をしていたというのが語源です。
痛い場所に手を当てると、痛みがやわらぐ。
そんな体験したことありませんか。
お腹が痛い時、誰に教わるでもなく、自然とお腹を手で押さえてませんか。
実は、ここにセロトニンが関与しているようです。
というのも、セロトニンには痛みをやわらげる働きがあるのです。
「手当て」で、「さわる」それにより、セロトニンが出て、痛みがやわらぐ。
「手当て(さわる)」→「セロトニン分泌」→「痛みがやわらぐ」
ということです。
ちなみに・・
もう一つ、手当ての正体を。
抑えると痛みがやわらぐ?
皮膚の触覚には、大きく分けて2つの感覚器があります。
それは、圧覚と痛覚です。
圧覚は、押さえた時、圧をかけた時などに圧力を感じる感覚。
痛覚は、痛みを感じる感覚です。
この両者。
実は、圧覚の方が優勢なのです。
つまり、痛覚で痛みを感じるよりも、圧覚で圧力を感じる方が優先されるのであります。
ケガをした時に手で抑える。無意識に。
その時に、抑えていると若干痛みが和らぐのはこのメカニズムです。
痛みより、圧の方が優先されるからなんです。
ま、これはセロトニンとあまり関係ないので、ものすごく余談でした。
ハイ!戻しましょ。
とにかく、「さわる」「ふれる」には、他にもスペシャルな力があるのです!
さて、それはなぜなのでしょうか。
なぜ、皮膚に触るだけで、こんなスペシャルな反応があるのでしょうか。
皮脳同根
皮膚と脳は同じ仲間
「皮脳同根」ということばがあります。
耳馴染みの無い言葉ですが、どーゆー意味かと言いますと。
読んで字のごとく、
「皮膚と脳は根っこが同じ」
という意味です。
僕たちが、卵だった時。
卵子の中に精子が入り込み、受精した瞬間。
受精卵は細胞分裂を始めます。
細胞分裂を繰り返し、やがてヒトの形へと発達を遂げます。
この初期段階に注目!
僕たちはまだその時、3つの細胞だったとさ。
内胚葉 中胚葉 外胚葉
この3つ。
鶏ちゃんの卵で言えば、
黄身 白身 カラ
みたいな感じで。
それらがやがて何に変身するかというと、、
内胚葉 → 内臓
中胚葉 → 骨や筋肉
外胚葉 → 皮膚(表皮)、脳神経
なのです!
つまり、
皮膚と神経は同じ根源。
外胚葉からできるのです!
つまり、皮脳同根。というわけ。
でもでも、
最初はそうでも、ヒトのかたちにまで成長したらもう関係ないでしょ!?
って、思いませんか??
実はそうではないのであります。
やはり最初が肝心。
その証拠に、生涯、皮膚と脳は直接的な神経回路で、ずーっとつながり続けているのです。
たとえば、視覚。
目で見た情報は脳に運ばれ、モノの色やパターン処理をしてから視覚野に運ばれ、処理されてはじめて視覚が生まれます。
対する皮膚感覚は、脊髄を通してまっすぐ脳に向かい、脳内の認識、感情に関わる広い範囲に刺激を与えます。
このように、皮膚と脳は生涯直結しています。
皮膚は露出した脳
子どもの脳は皮膚にある
こんなことを言う研究者もいます。
決して大げさな話じゃないのは理解していただけるかと思います。
ストレスはお肌の天敵
身近な例を1つ。
肌は心の状態を表します。
ストレス、心配事、イライラしたり、不安や怒り、悲しみ事。
そんな時、その心は肌に表れます。
肌荒れがひどい時というのは、脳、ココロが疲れている証拠とも言えます。
それもこれも、脳と皮膚が神経で直接繋がってるから。
お肌のツヤにももちろんココロ状態が強く影響を及ぼしているのです。
恋をした女性はきれいになるっていうのも、恋をしている時は、オキシトシン、セロトニン、ドーパミンが出まくってることが予想されますので。肌ツヤが良いのもうなずけます。
お肌のツヤつながりで、しつこくもう一つだけ。
お肌のハリに、セロトニン神経が関与してます。
というのも、セロトニン神経は、抗重力筋と強く結びついておりまして。
抗重力筋とは、読んで字のごとく、重力に抗う筋肉のことです。
姿勢の維持にも強く関与します。
幼稚園の現場では、姿勢のくずれが顕著な子が増えています。
その姿をみると、セロトニン分泌が足りてないのかな?と、思います。
かくいう私も、小学校の頃に、あまりに姿勢が崩れており、先生から「こんにゃく!」と言われていたのを、今でも懐かしく思い出します・・。
イスに座っていても、背骨が曲がり、肘を机につかないと支えられない。酷ければ、すぐに机に突っ伏してしまう。
そんな子ども達、増えてます。
そういう子を見ると、まずセロトニン分泌の不足を疑います。
本人の頑張りの問題では無いことが多いのです。
生活習慣の乱れや、スキンシップ、運動の不足。これらの改善が良い姿勢へとつながります。
おっと、脇道に逸れる逸れる。。
お肌のハリの話でした。
表情は、たくさんの筋肉から成り立ってます。
その筋肉は、抗重力筋によって支えられてますので、セロトニンがしっかり出ていると、ハリが出てくるのであります。
セロトニンって大切でしょ。
心地よい皮膚×皮膚の接触で出ますよ。
子育ての極意5つは、全てセロトニン神経を刺激します。
「皮脳同根」
皮膚を脳だと思えば、扱い方がだいぶ違ってくるのではないでしょうか。
ということで、なんとあっという間に長文。。
「さわる、ふれる」については、本当にスペシャルなので、言いたいことが山ほどありんす。
スペシャルな反面、注意事項もございます。
これも後々。。
なわけで、まだまだ続く「さわる、ふれる」シリーズに今しばらくお付き合い下さい。。
本日はここまでデス。
ありがとうございました。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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