脳科学と心理学から語る子育てのホントのところ

子育て全般について、主に脳科学と心理学の観点から、本当に大切なことをメモ代わりに書き綴っていきます。

子どもの脳を育てる食事(栄養)。トランス脂肪酸は脳を壊す!

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今まで触れてこなかった食事について。

少しずつ触れていこうかと。

 

ただ、食事について、このブログテーマである「ホントのところ」を書いていくと、食べられるもの無いじゃん!

と、なりかねない。

 

というか、子育てブログからかけ離れていく予感さえしてマス。。

告発ブログになっていきそう。。

 

なので、

このブログのテーマである「脳」の観点から。

 

脳に良い食事についてを中心に。

知ってる限りのことを書いていこうと思います。

 

 

身体=食べたもの

僕たちの身体はすべて食べたモノからできてます。

髪の毛の先から、足のつま先まで。

 

当然と言えば当然ですが。

 

おそらく、皆さんが思っている以上に僕らの身体は食べたモノでできてるんです。

 

ちょっとおかしな日本語ですが。

 

その証拠に、私たちの身体から排泄される便(ウンチ)。

 

ウンチは食べたモノのカスではありません!

 

大部分は、身体の不要になった細胞のカスです。

 

にわかに信じ難いかもしれませんが、事実です。

それがウンチの正体です。

 

口にした食べ物は、そのほとんどが新たに身体の細胞となっているのです。

 

かなりのスピードで、身体は新しい部品へと交換されているというわけです。

 

そのスピードたるや、

たったの3ヶ月で、全ての細胞が新たな細胞に置き換わるというから驚きです。

 

つまり、3ヶ月前の僕は、細胞レベルでは全くの別人。

 

もちろんそんな実感は全く無いですが、、。

 

サイクルが早い=食べ物がめちゃくちゃ重要だということになりますよね。

 

ダメなものを食べれば、即、ダメな身体になる。

モチロン、脳も食べたモノできてます。

 

ダメなものを食べれば、脳の性能も落ちる。

 

当然、子どもの成長や発達も阻害されます。

 

食事は成長と発達に最も重要な要素です。

 

子どもの次に気をつけたいのは、妊産婦さんです。

赤ちゃんはお母さんの食べたモノで身体を作りますから。

 

子ども(特に8歳まで)と妊産婦さんは可能な限り、身体に良い食べ物を食べて欲しいところです。

 

脳は油(脂)でできている

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ところで、脳は何でできているんでしょうか。

 

実は、

 

脳は、6割〜7割がアブラです。

 

ほぼほぼアブラでできてます。

 

だから、良い脳を作るには、良質なアブラを摂取することが大切です。

大前提です。

 

僕たちがが通常口にするアブラは、脳に良いか悪いかの観点で、大きく3つに分類できます。

 

  • 1、とらない方が良いアブラ
  • 2、摂取量を抑えた方が良いアブラ
  • 3、積極的にとった方が良いアブラ

 

です。

以下、この順番にご紹介します。

 

が、その前に1つだけ。

油と脂の違い

油と脂。

2つともアブラです。

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では、2つの違いは何か。

 

色々と分類方法があり、厳密に分けられてるワケではありません。

一般的には硬さの違いで分けられることが多いと思います。

 

ザックリと、

常温で固体のアブラを「脂」。

常温で液体のアブラを「油」。

とされてます。

 

たとえば、「脂」には、

ラードやヘット、マーガリンやバターなど。

そして、「油」には、

サラダ油やオリーブオイル、ごま油、菜種油、アマニ油などが該当することになります。

 

常温で固体の方が硬いアブラで、液体の方が軟らかいアブラということになります

 

軟らかいアタマ

ここから少しだけ脳の話を。

 

脳の中では、神経細胞という細長い細胞が、たくさん繋がってネットワークを作ってます。

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ウィキペディアより引用

上の画像が神経細胞です。

これが長く繋がってネットワークを作ってます。

 

右端にある軸索末端という部分が、次の神経細胞の樹状突起につながって・・ネットワークになります。


このネットワーク網の中を、電気信号と神経伝達物質が駆け巡り、様々な情報を伝えます。

 

これが脳の情報伝達システムです。

 

そして、もう一つ。

 

食事を通して摂取したアブラ(正確には脂肪酸)は細胞膜を作ります。

 

硬いアブラは、細胞膜を硬くし、軟らかいアブラは軟らかくします。

 

細胞膜は、栄養や情報の受け渡しを行う場所で、軟らかいと受け取りやすいし、硬いと働きが鈍くなります。

 

画像を使って少しだけ補足です。

 

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ウィキペディアより引用

AとBは先程の神経細胞です。

神経細胞が「つながる」と、書きましたが、実際はものすごく小さな隙間があります。

それをシナプス間隙と言います。

Aの神経細胞の軸索末端から、Bの樹状突起に神経伝達物質というものが放出(画像の丸いツブツブ)されて、情報が伝わります。

その時に、受け止める口(⑤)や、再取り込み(⑧)など、細胞膜にかかわる部位の機能がアブラの硬さに左右されます。

 

要は、軟らかい方が脳内の情報伝達がスムーズ。

というわけです。

 

「軟らかいアタマ」

というのは、比喩でもなんでもなく、事実そのものと言えます。

 

アタマ(脳)を軟らかくするには、常温で液体の軟らかいアブラを選択することが肝要です。

 

それでは、これらを前提に本編へ。

 

1、とらない方が良い油

トランス型脂肪酸

「とらない方が良い」というのは、ホントのところ、「とるべきでない」アブラです。

 

それがズバリ、トランス型脂肪酸です!

 

マーガリン、ファットスプレッド、ショートニングなどが含まれているアブラの代表です。

 

トランス型脂肪酸とは

トランス型脂肪酸には、人工のものと天然のものがあります。

天然モノは身体に良くはないものの、体内に入るとしても微量なので、問題視する必要は無し。

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問題は、人工のものです。

 

人工のトランス型脂肪酸の発生には、2つのパターンがあります。

 

  • ①もともと常温で液体のアブラに、人工的に水素を添加して硬化させた製品を製造する過程で発生するパターン。
  • ②アブラを高温で加熱するパターン。ちなみに、アブラ物を電子レンジでチンした時にも発生します。

 

①については、常温で固体になるので、硬化油とも言われます。

 

硬化油にすることで、酸化しにくく、保存性が高まるのですが、工業的に製造したこのアブラは、自然界には存在しない不自然なモノです。

 

トランス型脂肪酸をとってはいけない理由

硬いアブラということが避けるべき理由ではありません。

 

問題は、①も②も人工的に作られた不自然なモノなので、人体に悪影響しかないという点です。

 

これが避けるべき理由です。

 

摂取することで様々な健康被害があると、多くの研究報告がされています。

 

実際、世界の先進国を見渡せば、かなりの国や地域で表示義務や使用制限、使用禁止などの規制がなされています。

 

アメリカでは2018年から全面使用禁止になりました。

カナダやヨーロッパ諸国も軒並み規制をかけています。

ちなみに、お隣の中国や韓国でも表示義務が課せられています。

 

これらの詳細については農林水産省のホームページに譲ります。

 

そして、日本はどうかというと。

 

なぜか無規制。

 

ま、色々と利害関係があるのか、何なのか分かりませんが。

厚労省によれば、日本人の平均摂取量がもともと少ないから規制は必要ないんだとか。

うーん、理屈がよく分かりませんが。

 

とにかく、規制が無い状態なので、

自分の身は自分で守るしかないっ!

ということです。

 

ちなみに、厚労省も認めているのは、トランス型脂肪酸は、もともと人間が摂る必要のない物質だということです。

 

そりゃそうです。

自然界に無いものですから。

 

摂取するメリットは全く無いのです。

 

特に妊産婦や乳幼児が摂取することのリスクが指摘されています。

 

該当する時期は極力、極力避けることをオススメします!

 

トランス脂肪酸の摂取目安

WHO(世界保健機関)は、トランス脂肪酸の摂取を総エネルギー摂取量の1%未満に抑えるよう勧告しています。

コレは、年齢、性別などにより異なりますが、1日当たり約2グラムに相当するそうです。

 

ちなみに、日本人の平均的な1日の摂取量は、約1グラムらしい。

 

いやいや、あと1グラムですよ。

WHOが示す安全レベルをオーバーするまで。

国民を第一に考えれば、今すぐ規制すべきでしょ。

 

といっても、現状は無規制。

 

だからこそ、自分の身は自分で。

子どもの身は大人が守るしかない!

 

トランス脂肪酸が入ってる食品

改めてトランス脂肪酸が入ってる食品を色々と挙げてみます。

マーガリン、ファットスプレッド、ショートニング。

特に多く含まれていると思われるのがこの3つです。

これらは、先ほども上の方で書きました。

成分表にこの3つが入っていたらほぼ確実にトランス脂肪酸が入っているということ。

マーガリンには、トランス脂肪酸が入っていないものもありますが、そういう場合は必ず大きくそのように書いてあるはずです。

大きなPRポイントですから。

何も書いていないということは、トランス脂肪酸入りと考えませう。

 

正直、この3つが入っている食品、めちゃくちゃありマス。

お菓子類、パン類、麺類・・・ほとんど食べられなくなります。

 

試しにマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングのいずれかが入っていないパンを探してみてください。

スーパーやコンビニのパンはほぼ全滅でしょう。

 

その他にも、ファストフード店、ファミレス、コンビニ等々のチェーン店が多数あるお店の揚げ物系食品は、ほぼほぼ含まれているでしょう。

 

さらにさらに、「油」そのものにも。

サラダ油、亜麻仁油、菜種油、シソ油等々も、購入する際に注意しないといけません。

 

正直、安価な油は、ほとんどがトランス脂肪酸入りです。

 

注意する点は、製造方法です。

低温圧搾(コールドプレス)と書いてあるものなら安全だと思われます。

 

トランス脂肪酸はハッキリ言って不可避

とはいえ、どんなに気を付けても、トランス脂肪酸を完全に回避することは不可能です。

だって、揚げ物が食べたい時あるモン。

ポテトだって、とんかつだって、カップ麺だって食べたい時ありますしね。

 

それになにより、あらゆる食品に含まれちゃってますから。

 

だけど、トランス脂肪酸の存在を知っておくことは大切だと思うのです。

特に無規制の日本では。

 

知っていれば、最小限に抑えることができます。

 

子ども達の脳を守る為です。

 

トランス脂肪酸については、詳細なサイトがたくさんありますので、ぜひ一度お調べいただきたいと存じます。

 

というわけで、次回は、「摂取量を控えるべきアブラ」の話をお届けいたします。

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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