脳科学と心理学から語る子育てのホントのところ

子育て全般について、主に脳科学と心理学の観点から、本当に大切なことをメモ代わりに書き綴っていきます。

子育ての極意「さわる」カンガルーケア編

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

子育ての極意5つ!!

子育て場面だけでなく、学校でも、スポーツでも、職場でも!

子どもだけでなく、大人でも、お年寄りでも!

子育ての極意はボーダレス!

と、いうわけで。

今日もここから。

 

1.目と目を合わせる、見つめ合う

2.微笑む、笑顔を見せる

3.話しかける

4.褒める

5.触る、ふれる

 

今日は出産場面から。

出産についても、書きたいことは山ほどある・・。

この辺は、我が子のこともあり、記憶も新しいので・・山ほどある。

 

のですが、とりあえず子育ての極意「さわる」の話ですから。

 

 

本日は、カンガルーケアの話です。

ちょっと違う言葉で言うと、早期母子接触の話。

f:id:yuji0605_koi:20180904070508j:plain

よく考えたら、「さわる」の話はここから始めるべきなのかも。とも思い。

 

だって、お母さんが最初に我が子に「さわる、ふれる」瞬間ですもんね。

「さわる」効果については、こちらをご参照いただければ幸いです。

 

カンガルーケアができる場所

 

カンガルーケアって、最近ではだいぶ市民権を得ている、、のかな??

日本の65%の産院でカンガルーケアをできるようになっているとか。

 

僕から言わせてもらえれば、正直、まだまだ少なすぎるっ!!

 

だって、とっても大切なことだと思うから。

というか、実際大切だから。

 

とはいえ、

カンガルーケアができる、というか、させてくれる病院が増えているのは間違いないのではないかと思います。

と、前向きにとらえてみる。

 

ちなみに、我が家の話。

色々と探しまくって、病院を決めました。

本当は、助産師さんによる自宅出産を。

という個人的な野望、、じゃなかった、思いもあったのですが、なにぶんにも出産されるのは奥様ですので。

ご同意いただけない空気を察知し、サッと切り替えまして。

産婦人科を選択。

僕が調べて、イイと思った病院をいくつかピックアップして、奥様に決定いただいた次第です。

奥様が気持ちよく出産できないと意味無しですから。

分かってますよ。そこは。

 

ちょっと余談ですが、僕が求めた条件は、

 

・近い、通いやすい

・無駄な費用無し

 

は、もちろんとして。

 

・フリースタイル分娩ができる

・カンガルーケアをしている

・助産師さんが多い

・妊娠促進剤の使用を極力控える

・24時間母子同室

・母乳育児推奨

 

などです。

 

それぞれに理由があるんですが、また余談になっちゃうので、、。

 

トータルで言うと、「自然に近い出産」をさせてくれる場所を選びました。

自宅出産なら、トーゼン全て難なくクリアなことデスが、病院出産となると、これがなかなか限られまして。

これらの条件をクリアする病院。

結構少なかったです。

産婦人科選びって大切だと思います。

上に書いてある僕の条件は、僕が出産時に整えるべきだと考える最低限の条件です。

かなり重要な要素だと思ってますので、産婦人科を選ぶときに是非ご参考ください。

 

ハイ!話を戻します!

 

カンガルーケアってなに?

 f:id:yuji0605_koi:20180904065947j:plain

要は、出産後、赤ちゃんをお母さんの胸のところに抱いて、肌と肌の直接の接触をすることです。

 

これ、子育ての極意の「さわる、ふれる」の原点ですよね。

肌と肌で「さわる、ふれる」という点が、カンガルーケア の本質とも言えると思います。

 

カンガルーケアって、そもそもは、

カンガルーケアは1978年に南米コロンビアの首都ボゴダで保育器不足への対策から生まれ、効果が見られたことから文字通り「ケア」として世界的に注目を集めるようになりました。

根拠と総意に基づくカンガルーケア・ガイドライン(完全版)

 

と、されてますが、うーん・・・。

そりゃ、俗にいう「カンガルーケア」はそうかもしれませんが。

 

よく考えたらヒトがはるか昔からとってきた方法なのでは??

想像でしかないですが。

自然に考えれば赤ちゃんを産んだお母さんが普通に抱っこしたんじゃなかろうか。

 

リスクを指摘して、カンガルーケアを否定する方もいらっしゃいますが。

 

何万年もの進化の過程でずっと受け継がれてきただろう方法を踏まえたなら、その方法が悪いわけがない。

 

あ、不衛生だったとか、そういう話は置いといて・・ですヨ。

 

早期に母子接触をすること自体は、基本的には良いことでしょ。

 

それに、ハイリスク児にとって良いならば、どの子にとっても良いはず。

普通に考えれば、健康な子に悪いわけがない。

と、思いませんか。

 

もちろん、リスクもあるでしょう。

でも、カンガルーケアをしない場合にも同様のリスクはあるのであります。

その辺の対比は検討されてるのでしょうか。

僕はここについてはよく知らないまま言っちゃってます。。

ご存知の方がいれば教えていただきたいです。

 

リスクの話は後述します。

そこも大切な話であることに違いはないので。

 

カンガルーケアのメリットについて

 

まずはここから。

 

まず、カンガルーケアの最高に良いのは、皮膚と皮膚の接触であることは言うまでもないでしょう。

 

テーマは「さわる、ふれる」。

 

f:id:yuji0605_koi:20180904071316j:plain

羊水に浸された中から出て、初めて気体に包まれる赤ちゃん。

皮膚の感覚は最高に敏感になってるようです。

赤ちゃんは、初めての感覚に、最高に不安でいっぱいでしょう。

そこに、温かい、優しいお母さんの胸。

ついさっきまで直接繋がってた2人ですから。

当然、安心と安らぎに包まれます。

 

不思議なことに、お母さんの胸のあたりの体温は上昇し、赤ちゃんの体温とほぼ同じになるそうです。

赤ちゃんを肌で感じ、母胎内に近い環境を作ろうとするのでしょうか。

こうして、お母さんの身体に変化が生まれるのです。

 

身体だけでなく。

脳にも変化は起こります。

 

母親は、女性脳から母親脳に変わるのであります。

 

カンガルーケアは赤ちゃんにとってだけではなく、お母さんにとっても大きなメリットを生むのです。

 

さて、母親脳になったお母さんは、愛情や子育ての自信が強まります。

また、我が子が泣くことに関して、強い感受性をもつことが分かっています。

愛情深く、虐待なども予防できます。

母子の結びつきはますます強まり、良好な母子関係の礎になるのであります。

非常に大きなメリットと言えます。

 

カンガルーケアの最低条件

 

さて、こうした母親脳になる為には、条件があります。

 

出産後、一時間以内に、15分以上抱っこすること。

 

この条件をクリアすれば、母親脳に変化し、その効果は、母親の場合、生涯続くとされてます。

 

一時間を過ぎると赤ちゃんを抱くことのメリットはあまり無くなるようです。

ただ、それでも密なコミュニケーションは毎日必須です。

 

父親の脳も同じです。

 

出産後、できるだけ早く赤ちゃんを抱くことで、父親としての自尊心が高まり、自覚が強まります。

いわゆる「のめり込み」というやつです。

 

なので、里帰り出産って、実はもったいない。

できるならば、おばあちゃんやおじいちゃんに移動してもらいましょ。

 

無理なら、仕方なし。

 

大丈夫です。父親のもとに帰った時に、みんなで一緒に寝て下さい。

添い寝です。

これ大切。

また、その他の場面でもしっかり子どもと関わることで、取り戻せます。

 

反面、早期に抱いたとしても、父親の場合は、その後に子どもとの関わりが減ると、のめり込み効果は減少してしまうことが分かっています。

コンスタントに子どもと関わることが大切なのであります。

 

カンガルーケアのリスク

 

カンガルーケアのリスクは、確かにいくつかあります。

 

赤ちゃんの呼吸停止や、体温の低下などがリスクとしてあげられます。

 

ただ、呼吸停止のリスクはカンガルーケアに限った話ではありませんよね。

体温の低下も、先に述べたように、本来なら赤ちゃんとお母さんの2人の体温は高い位置で同じになるので、可能性としては低いと言えます。

 

また、病院でのカンガルーケアの場合、カンガルーケア中も赤ちゃんの呼吸の有無などを確認していることが多いと思います。室内の温度もエアコンで簡単に調整できます。

我が家が選んだ病院もそうでした。

 

ともすれば、リスクばかりが先行して語られることも多いカンガルーケア 。

リスクがある以上、慎重にならざるを得ないのは、今の訴訟社会の中、致し方ないところなのでしょう。

 

しかし、現実にリスクを補って余りあるメリットがある以上、やはり一般的には奨励してしかるべきことだと思っています。

 

リスクを回避する為に、本当に大切なことを言わない。実行しない。

そんな「事なかれ主義」で終始するようなブログにはしたくない!

本当に大切なことを書き綴るブログですから。

 

ということで、出産のあり方についてもいつか書き綴りたいと思っとります。

 

まとめ

 

カンガルーケアは、「さわる、ふれる」の原点。

産後、一時間以内に15分以上の抱っこで、母親脳になる。

父親にも同様の効果がある。

さわることの効果の大きさは、カンガルーケア の効果からも分かる。

皮膚と皮膚の直の接触が両者の脳に影響を与える。

カンガルーケアにはリスクもあるが、正しい知識とリスクの予防策を講じることで、回避することは可能。

 

ということで、本日はここらで。。