脳科学と心理学から語る子育てのホントのところ

子育て全般について、主に脳科学と心理学の観点から、本当に大切なことをメモ代わりに書き綴っていきます。

子育てにおけるテレビのミカタ!子育てママのお悩み解決!

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子育ての極意5つ。

 

1.目と目を合わせる、見つめ合う

2.微笑む、笑顔を見せる

3.話しかける

4.褒める

5.触る、ふれる

 

しつこく書き連ねてまいりました。

あっという間か、ようやくか。

5つについてとりあえず書き終えまして。

いったんここらで区切りを。

また、大切なことを思い出したらその都度書きます。

 

というわけで。

本日は補足的なお話を。

補足と言いましても、本ブログのテーマである、「子育てにおいて本当に大切な話」であることに変わりありませんので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。

 

と、本来は子育てには「応答」が大切だという内容を書こうと思ったら、気づけばほぼほぼテレビの話になってしまったので、途中でタイトルを変えました。。

というわけで、

テレビの話。お届けします。

 

 

テレビには子育てができない理由

 

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子育てには応答的なかかわりが大切です。

「応答」ということは、

親がある行動をしたら、子どもがある行動を返す。

さらに、

子どもがある行動をしたら、親がある行動を返す。

ということ。

つまり、一方的でないということ。

双方向のやり取りであること。

 

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図にすると、上のような感じ。

矢印が、行って返るのが大切なのであります。

 

たとえば、

赤ちゃんが笑う()→

大人もそれを見て笑う()→

そして、笑った大人を見て、さらなる学習が起こるのであります。

 

では、この時の赤ちゃんの脳になりきって、脳の声をお聞かせしましょう。

 

「あ、自分が笑ったら、お母さんも笑うんだ。なるほど。」

「笑うことで声をかけてもらえるんだ。抱っこもしてくれるぞ。」

「もしかして、いまの自分の表情もお母さんと同じなのかな。」

「笑うって、気持ちいいなぁ。楽しいな。」

「じゃあ、また笑ってみよう。」

 

きっと、赤ちゃんの脳はこんな風に言ってます。・・・たぶん。

 

とにかく、

自分のとった行動に対して、反応が返ってくることで、自分の行動が周囲に何らかの影響を与えることを学べるのであります。

 

これは、好奇心の原点、あらゆる学習の原点ともいえることなのです。

 

でも、テレビにはそんなことできません。

 

常に一方的に画面が切り替わり続けます。

画面の中の人も、常に一方的です。

 

次々に刺激を与えることで、観る人の注意は引かれ続けます。

テレビはその点、すごく優秀です。

人の注意をいかに引き続けるかという点は、ものすごく工夫されています。

もちろん、それがテレビの本道ですから当然と言えば当然ですが。

 

刺激が次々に変わる方向に自動的に注意がいくのは、動物の持って生まれた本能ですから。

その本能を刺激するように、とても上手に構成されています。

 

ですから、テレビを食い入るように見るのは、集中しているのとは違います。

ボーッとしている状態に近いのです。

 

そんなこんなで、

赤ちゃんや子どもが何か行動をしたとしても、それに返事は返ってきません。

 

テレビは双方向ではないのであります。

 

これを続けられると、自分の行動は無意味なものという学習が起こります。

 

テレビが子育てできない大きな理由は、ここにあるのであります。

 

ブルーライトがどうとか、光りの強さや点滅がどうとかいうのは二の次、三の次。

 

テレビ視聴において、発達に最も悪いのは、「一方的」という点です。

 

たとえば、赤ちゃんが泣いても、笑いかけても、手を伸ばしても、声を発しても、そのことにお母さんは一切反応せず、ただ一方的に声をかける姿を想像してください。

 

その不自然な光景は、ちょっと恐怖すら感じませんか。

 

テレビを見ている状態というのは、そんな感じです。

 

また、鬱(うつ)を抱えるお母さんは、赤ちゃんの反応を適切にくみ取り、あやすことが難しくなり、かかわりが一方的になりがちです。

そんなかかわりを続けられた赤ちゃんの脳波を見ると、お母さんと同じ鬱の脳波を示すようになるという研究報告もあります。

 

というわけで。

話をぐ~ん!と転回させますよ。

僕のほうこそ、一方的でごめんなさい。

 

とにかく。

子育てにおいて、応答がとても重要だということです。

 

赤ちゃんが笑って

そのかわいさにお母さんが笑って

お母さんの笑顔に赤ちゃんがキャッキャと声をあげて笑って

その赤ちゃんの笑い声に嬉しくなったお母さんが高い高いして

その高い高いに赤ちゃんが不安げな表情を見せると

その表情を見たお母さんは高い高いをやめる

 

こう書くと、とっても普通でしょ。

おそらく皆さん普通にやっておられること。

でも、コレ、応答の連続技です。

 

だから難しく考えないで大丈夫。

 

でも、せっかくこのブログでご縁をいただいた皆様には、ちょびっとだけ今までより意識してほしいのであります。

 

「応答」を。

 

子育ての極意5つをするときに、応答的にすることも意識するのであります。

 

子どものとった行動に反応を返す。

 

「応答的な」「双方向な」やりとりを意識すると、さらに子育ての極意が極まります。

 

テレビの良いところ

 

子どもの発達を伸ばす可能性のあるテレビ番組もあります。

 

どんな番組だと思いますか。

 

突然ですが、クイズにします。

 

1.ニュース番組

2.バラエティ番組

3.ドキュメンタリー番組

 

はい、正解は・・。

 

 

なんと・・!

 

 

2のバラエティ番組でーす!

 

ホントですよ。

 

バラエティの中でも、一番良いと考えられるのは、いろんな種類のタレントさんが出る番組です。

若手からベテランまで。俳優からお笑いまで。

さらに、ひな壇と呼ばれるカタチのトーク番組だともっと良いかもしれません。

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こういった番組は、社会性を伸ばす可能性が指摘されてます。

 

テレビは一方的ですが、出演している人の行動を参照し、見て真似することはできます。

 

特に他者の行動をモデルとして参照することは、社会性を養うことの重要なファクターです。

 

立場の違う人同士がトークする中には、敬語を使ったり、相手を気遣う言葉や仕草や行動がたっぷりあります。

それらをモデルとして見ることができるというわけです。

ベテランが若手に話す態度、ことば。

若手がベテランに話す態度、ことば。

 

他にも、会話の間や、空気を読むなど、バラエティ番組には社会性を学べる要素がたくさんあるのです。

 

こうした社会性を養うには、見て学ぶことが基礎になりますので、そういった意味ではうってつけかもしれないというわけです。

 

特に、現実の世界では、大人や、年上のそういった姿を見る機会がなかなかとれない今の世の中。

テレビの存在は結構有難いのかもしれません。

 

就学後の話ですけどね。

 

テレビの良い面もあることも書いとかないとね。

 

これも事実です。

ホントのところ。

 

あ、あと、子育てはできないけど、子守りならできるかもね。

 

でも、これは短時間にしとくことをおススメしますよ。

あ、赤ちゃんの子守りに使うのはやめといた方がいいです。

 

テレビを大人と一緒に見る意味

 

ここまで書く中で思いついたので、書きます。

 

テレビも、大人と一緒に見たら良いのでは?

という疑問です。

 

確かに。

大人と一緒に見るならば、話が少し変わってきます。

というのも、三項関係が成り立つからです。

 

三項関係が成り立つということは、テレビを一緒に観ている大人を観て学ぶことができる

 

ということを意味します。

 

テレビを見る大人の反応を見て、自分の行動に取り入れるということです。

 

これも社会性に関する能力ですね。

 

でも、三項関係が理解できるのは、少なくとも生後9か月以降

 

ですから、それまでは大人と一緒に観ても意味がありません。

 

まぁ、1歳過ぎるまでは子育てにおいてテレビの出る幕は無いのではないでしょうか。

 

それ以降も、基本的には、テレビは観せないというスタンスが理想ですけどね。

 

こんなこと言っちゃうと、いろんな人を敵に回しちゃいそうだな~。

でも、これが「ホントのところ」だから。

妥協せず書き続けますよ。

不都合な真実も。

 

テレビの良くないところ 2

 

そんなわけなんで、嫌われついでにテレビの良くないとこ第2位を発表しちゃいますね。

 

テレビを観ている時間=身体を使わない時間

 

というところです。

 

幼児期、つまり、6歳までは特に全身をいろんな運動に使うことが、とても大切です。

就学後ももちろん大切です。が、幼児期はもっと大切です。

厳密に言えば、8歳までは身体をたっぷり使って欲しい。

それは、脳の特性を踏まえてのことです。

 

脳は、身体の場所に応じて、担当する部位がある程度分かれています。

 

役割分担をしているわけです。

 

身体を担当する場所は主に脳のてっぺんから横側にかけて結構広範囲に広がっています。

 

つまり、全身くまなく身体を動かすということは、脳を広く使うということでもあるんです。

 

脳を急激に発達させる、8歳までの期間。

この期間に、身体をたっぷり使う。つまり、脳をたっぷり使うことで、その後の発達に大きく影響を与えることになります。

 

ま、平たく言えば、この貴重な時期にテレビを観てる余裕はあまり無いということです。

 

ハイ、苦情確定。

 

でも、真実です。

 

このブログでは度々書いてますが、この不都合な真実たちを知識として持っておくことが大切だと考えます。

 

テレビを観る上での工夫

 

知識は行動を変え、工夫を生む!

 

テレビを完全に観せないなんてことを要求するつもりはござんせん。

使いどころ次第ですし、使い方次第ということです。

 

テレビ視聴の時間は、運動しない時間である。と言いましたが、それならば、一緒に運動できる番組であれば、解消できる!ということでもあります。

もっと単純に、長時間視聴を控えるというのもアリでしょう。

 

工夫です。

 

たとえば、我が家もNHKの「いないいないばぁ」にはお世話になっちゃってます。。

 

保育園でも同じ曲で踊っているらしく、家でその番組を見るたびに一緒に踊ってます。

我が家の奥様も息子のモチベーションアップのために時々一緒に踊ってます。

ただ自分が楽しんでるという噂もありますが、、。

 

テレビを見る時間は身体を使わない時間ということを知っていれば、意識して、身体を使えるような工夫が生まれる。

 

そう思うのです。

 

そんでもってついでに言えば、2歳の長男がテレビを見るのは、今は基本的にその番組だけですが、番組は必ず録画して観ています。

 

録画しとけば、いざという時にいつでも観れるから。

 

いざという時って、たとえば、

 

風邪ひいて外に出られず一日中家で過ごす時

下の子の授乳タイム時に限ってぐずり始めたりした時

下の子が寝て、今がチャンスとばかりに皿洗いや洗濯したい時

奥様ワンオペ中のお化粧タイム

お風呂掃除タイム

ちょっと疲れた時

とにかく疲れた時、、。

 

まぁ、、いっぱい挙がりますが、、。

そんな時には、1人で見させることもありますともさ。

 

でもね。

 

テレビの不都合な真実を知ってますから。

 

テレビはリビングに置かない

リモコンは見せない触らせない(テレビの操作は必ず大人がする)

テレビを見る時間はなるべく短く(たいてい15分以内)

テレビはなるべく1日1回より多くは見せない

 

そんな感じで、無理のない範囲で工夫しております。

 

もちろん、例外はありますよ。

「なるべく」っちゅーのがポイントですヨ。

 

まとめ

 

なんとまぁ、オマケの話のつもりで始めたテレビの話が、気づけばメインになってしまいました。。

 

自分でも予想外。

 

また毒づくブログという評価になりそう、、。

 

でも、不都合な真実を知っておくことで工夫ができるのもまた真実。

 

テレビは一方向的なので、応答が無い

テレビ視聴は運動しないということ

 

この2つは乳児さんや幼児の発達上、非常に大きなデメリットです。

 

ですので、テレビ視聴は工夫をしませう!

 

ということになります。

 

特に就学後までは。

就学したら友達同士でも共通の話題があるでしょうし、あまりに長時間にならなければ、気分転換やリラックスにも十分使えます。

楽しく勉強になる番組もありますしね!

 

決して全否定はしてませんよ。

時代錯誤な主張はしたくないですから。

現実を見据えた有益な話がしたいと思っとりますので、ご辛抱の上、今後とも宜しくお願いします。

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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