脳科学と心理学から語る子育てのホントのところ

子育て全般について、主に脳科学と心理学の観点から、本当に大切なことをメモ代わりに書き綴っていきます。

子育ての極意「話しかける」最終編

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 本日もここから。

初心忘れるべからず。

1.目と目を合わせる、見つめ合う

2.微笑む、笑顔を見せる

3.話しかける

4.褒める

5.触る、ふれる

 

さて、本日もしつこく「話しかける」編でございます。

安心してください。これで最後ですよ。

 話しかける方法として、「質問をする」のは以前の記事で書きました。

 

www.musubiyt.com

 

 が、本日はもう少し違った角度から具体的な言葉かけの例をご紹介。

上手な幼稚園教諭や保育士は、普段から意識して使っているスキルであります。

きっと子育てでもお役立ていただけると思います。

 

名前を入れて話しかける

 

名前。

これって、特別な意味をもつ「魔法のことば」なんだなぁということをこれまでの経験で実感しております。

人が生まれて、すぐに聞くことば。

死ぬまでずーっと聞き続けることば。

この魔法のことばを「話しかける」際に活用することで、子育てにおいても大きな武器となります。

普段の生活で名前なんてすでに使ってる!

と、言われそうですが、、無意識で使うのではなく、意識して使っていくことで極意としていただきたい!

 

名前を入れて話しかけることには、たくさんのメリットがあります。

 

たとえば、有名な「カクテルパーティ効果」があります。

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カクテルパーティ効果とは、カクテルパーティのような、ワイワイガヤガヤした中でも、興味がある言葉や、自分の名前など、自分に関係のある言葉だと、自然と耳に入ってくるという心理作用です。

皆さんも一度は体験したことがあるのではないでしょうか。

 

で、この心理作用は、いろんな広告とかにも巧みに利用されているわけなのです。

たとえば、

「半額セール」

という広告があるとします。

この広告でカクテルパーティ効果を応用すると、

「女性限定! 半額セール」

「子育て中のママを応援! 半額セール」

「この春新社会人の方! 半額セール」

という感じになります。

あえてターゲットをより限定して伝える。

そうすることで、自分に関係のあることと認識し、自然と目や耳に情報が飛び込んできやすくなるということです。

  

ただ、興味関心は人それぞれですよね。

振り向く人もいれば、振り向かない人もいる。

でも、名前はそんなものに左右されません!

確実に、ほぼ強制的に意識をこちらに向けることができるのであります。

名前って、強力ですね。

保護者の方が一生懸命考え抜いたお子さんの名前は、やがて魔法のことばになるわけです。

ですので、幼稚園教諭や保育士などのプロが、プロとしてまず一番にすることは、「子どもたちの名前を覚える」ことなのであります。

新入園の春。登園初日。

まだ完全に顔と名前が一致していない時期から、必ず名前で呼ぶことを意識し、少しでも早く頭に叩き込むのであります。

一応幼稚園に勤めておりますので、ちょいちょいこういう情報を挟んでいきます。。

 

さらに、、

 

名前ひとつとっても、色々な呼び方ができますよね。

たとえば、「タツヤ」という名前だと、普段は「たっくん」や「たっちゃん」と呼んでいるかもしれません。

でも、特に注意を引きたいときは、普段と違う呼び方をして話しかけるとさらに効果的です。

「たつやくん」

「たつくん」

「たつや」

はたまたフルネームで「たなかたつやくん」

など。

これにニュアンスを様々に加えれば、バリエーションは無限。

状況に応じていろんな話しかけ方ができると思います。

よく、子どもに対して注意したいとき、低いトーンで「たつやくん」と、あえて丁寧に呼ぶなんてことは、一般的にもよく見られます。

あーゆー感じです。

アレこそ大事!

それをもっとバリエーション豊富にしていきませう!ということであります。

なぜかって、それは、脳は単調(ワンパターン)だと反応しなくなるからです。

特に注意を引きたい時は、意識的に「変化を起こす」ことが大切になります。

 

 

ところで、、 

日常生活の中で、どれだけ名前を入れて話しかけておられるでしょうか。

また、状況によって名前に変化をつけておられますでしょうか。

 

兄弟姉妹がいると、「お兄ちゃん」「お姉ちゃん」と呼んでしまいがちですよね。

でも、「お兄ちゃん」ということばは、関係性のことばで、固有名詞ではござんせん。

名前で呼ばれた方が、「あなた」という個人をしっかりと見ていることが伝わるのではないでしょうか。

 

おそらく、お父さん、お母さんが生まれる前から一生懸命考えられた名前です。

 

「名前は魔法のことば」として、大切にしながら、子育てに取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

希望や見通しが持てるように話しかける

 

子育ての極意5つは、安心感、満足感を与え、扁桃体を刺激することが目的です。

詳しいことは、お手数ですが下記の記事をご参照ください。

 

www.musubiyt.com

 

ということで、当然この「話しかける」際も、扁桃体を刺激することができるような話しかけ方をしたいのであります。

特に2歳までのお子さん!

あ、8歳までの脳は非常に柔軟ですので、まだまだ遅くないです。

あ、もちろん、それ以降も大切ですが、それ以降は応用編で。

 

さぁ、本題へ。

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希望や見通しを与えられる話し方とは何ぞや??

難しく考えないでくださいな。

「大丈夫だよ。」

「その調子。」

「そうそう。」

「あと1回。」

「あと5分だね。」

「お父さん、あと10分で帰ってくるからね。」

という感じです。

ほらね。皆さんが普段から何気なく使っていることばたちです。

 

こういった言葉をシャワーのごとく浴びせる。

いやいや、空気のごとく周りに漂わせる。

うーん、、まぁそんな感じです。

 

ここで1つ注意!

見通しを与える際には、コツがあります。

 

それは、「数字を使う」ことです。

 

数字を使うと具体的になります。

つまり、よりゴールが明確になります。

なので、不安が軽くなります。

「あともうちょっと頑張って」

「もうすぐ終わるよ」

では、曖昧なのであります。

「あともうちょっとって、いつまでだろう・・」

見通しが立っているようで、立っていません。

特に努力が必要な作業をしている時などは、具体的にゴールを示してあげることが大切です。

その明確な見通しが希望にもつながります。

  

状況に意味づけをするように話しかける

 

これは少しイメージがわきにくいかもしれません。

百聞は一見に如かず

たとえば、

「それでいいんだよ。」

「それはいいことだと思うよ。」

「いいことしたんだね。」

「それは避けたいね。」

「惜しかったね。」

という感じです。

つまり、状況に価値を与えるという感じです。

 

ここでも1つ注意!

コツは、否定文や否定形をなるべく避ける。 

たとえば、あまり好ましくない状況の場合でも、

「それは良くなかったね。」よりも、「それは残念だったね。」

「それはやらない方がいい。」よりも、「それは避けたいね。」

という感じです。

 

安心感、満足感の子育ての極意ですから。

もちろん、否定文や否定形も使いどころはあるんですよ。

それはいつか後ほど・・。 

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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