本日は少し目線を変えて。
間取りから子育てを考えてみます。
今回は「ホントのところについて考えてみる」ということで、特に科学的な実験結果とか検証データがあるわけではございません。
が、なるべく科学的な裏付け検証をしつつ、書いていきたいと思います。
これから新築される方、お引越しされる方、リノベーションされる方。
ご参考だいただければ幸いです!
一部に過激な表現や内容、また無理難題な提案が含まれてますので、閲覧ご注意ください。
また、本記事はEEE(当たり前にあるべき環境)をある程度知っていることを前提として書かせていただいてます。
ご面倒ですが、EEEについて書くと長くなるので、過去記事をご参照ください。
子育てにとって子どもを取り巻く環境はとっても大切。
環境には大きく2種類あります。
人的環境と物的環境です。
人的環境とは、「ヒト」や「動物」です。
多くの場合、子どもにとっての人的環境と言えば、保護者、先生、友達、ペットなどでしょう。
物的環境は、子どもの周りにある「モノ」全てです。
僕個人としては、物的環境よりも人的環境が子どもに与える影響は強く、重要だろうと考えています。
ですが、毎日の生活の基盤となる、自宅の環境は、家族という最大の人的環境を活かしもし、殺しもする非常に重要な物的環境と考えています。
なので、本日はこの辺の話を。
と、その前に。
子どもにとって必要な環境とは何か。
まず、根拠となるのは、やはりEEEです。
つまり、私たち人類が歩んできた何百万年の歴史に答えがあることは明らかです。
詳細は、下の記事にあります。念のため、再度貼り付け。
つまり、「家の環境をEEEに近づける」。
これこそが子育てに、子どもにより良い家を考える際の大きな指針となります。
そこで、まずは我々の頭を旧石器時代、もしくは現代に少し近づけて縄文時代、弥生時代にしてみましょう。
その環境の中にEEEがあります。
自然の光を浴びる
日光の重要性
まず、屋外と屋内の境界は、今より曖昧だったことは、容易に想像できます。
そして、太陽が出ている間は狩猟採集のためにほとんど屋外で過ごしたハズです。
狩猟採集に出かけない人も、日除け程度の半屋内で作業をしていたのではないでしょうか。
そこら辺は定かじゃありませんが、人類が遥か昔から日差しの下で生活してきたことは想像に難くありません。
「日差しを浴びる」ことはEEEのはずです。
僕はもう一歩進めて、
「朝日を浴びる」
これを1つの目標にして家づくりを考えるのが理想なんじゃないかと思います。
ホントのところ、日差しってそんなに必要なの??
と、疑念を抱く方のために1つだけ事例を紹介します。
「冬季うつ病」という病気があります。
その名の通り、冬に発病するうつ病です。
特に北欧など冬に極端に日照時間が短くなる地域に多く見られます。
この病気の治療法は、
冬でも暖かく、比較的日照時間の長い場所へ連れて行く!
これで回復します。
太陽の日差しを浴びることが解決法なのです。
なぜなら、この病気の原因が「日照不足」にあるからです。
冬になると気持ちが落ち込みやすくなる人。
雨や曇りが続くと気分が暗くなりやすい人。
これらも同じく「日照不足」が原因の可能性が高いと言えます。
セロトニンは脳内で情報を伝える神経伝達物質の中でもかなり重要なモノの1つです。
このセロトニンの分泌が低下すると、うつのリスクが高まることが指摘されています。
そして実は、日差しを浴びることと、セロトニン神経は密接に関係しているのです。
網膜から入った光信号は、セロトニン神経を直接刺激することが分かっています。
日差しを浴びると、セロトニン神経が興奮し、分泌が増えるのです。
つまり、うつのリスクも低下します。
重要なのはここから。
このセロトニン神経を興奮させる光信号は、日光でなくてはならない!
のです。
正確には、日光と同じくらいの強さの光ならO.Kだということが分かっています。
照度で表すと、セロトニン神経が興奮する明るさは、2500~3500ルクス。
さて、これがどの程度の明るさかというと・・
一般的なリビングが300~500ルクス。
コンビニ店内でさえ、400~600ルクスです。
桁が違う・・。
全く足りない!
ちなみに、手術台は2000ルクスだとか。
普通に暮らしていてセロトニン神経を興奮させる光の強さを浴びるには、やはり屋外が一番ということになりそうです。
というわけで、
日光に当たるというのは人間が生きて行くのに必要不可欠。
当然EEEです。
最高の採光を考える
以上のとおり、家の中でいかに日差しを浴びるか、ないしは朝日を浴びるかを考えることが理想の間取りに近づく極めて重要な事項だと思います。
子どもの生活空間は「採光」が1つのキーワードです。
とひわけ理想は、朝日を浴びて起きることが理想です。
従いまして、子ども部屋や、リビングなどの子どもが過ごす時間が多くなる場所は、窓を大きめにするなどして、十分な採光をとることが良いということになります。
朝日を浴びるには、窓の方角も考慮する必要があります。
最近は隣家との距離が近いこともあり、子ども部屋に大きな窓を付けることに抵抗がある方もいらっしゃるようです。
そんな場合は磨りガラスも良いかもしれません。
もし、注文住宅なら、立ち目線よりも高い位置に横長の窓を付けるなどの工夫もできるかもしれません。
実際にそうされている家も見ました。
また、天窓という手段もあります。
この辺の細かいところは、専門家にお任せして。
とにかく、方法は様々ですが、採光はやはり重要な要素になります。
欲を言えば、子ども部屋は、南や東の部屋が良いでしょう。
朝日を浴びるためです。
朝日を浴びることが良い理由も複数あります。
1つ紹介すると、我々の体内時計は24時間前後とされていますが、この体内時計は日差しを浴びることでリセットされます。
1日の始まりである朝にリセットするのはとても良いことです。
なんだか無茶な話に聞こえるかもしれませんが、ここではあくまで過激に理想論を語ります。
理想を出発点に、それぞれの事情に応じて妥協案を講じませう。
かくいう私も田舎に庭付き一戸建てという理想の追求は断念し、様々な要素(主に奥様の意見)を総合的に検討した結果、、、マンションにいたりました。。
そんな話はいいとして、、
続いて、さらに1つ過激な提案!
閲覧注意!!
子ども部屋に電気を付けない!
特にお子さんが小学校低学年までの間は、子どもが寝る、遊ぶ部屋に電気なんて要らないでしょう。
もし付けても、明かりは最小限で良いです。
もちろん、窓があることが大前提です。
窓がなければ…電気を付けませう。。
目が悪くなっちゃいマス。
というか、窓のない部屋を子ども部屋にするのは極力避けたいところですが、、。
実際、我が家は現在2LDKですが、子どもたちと一緒に寝るリビング横の部屋は電気を付けていません。
デスク用の小さなライトを寝る前に付けるくらいです。
それも天井に向けて間接照明的に。
用途は、寝る前に絵本を読むためだけ。
ちなみに、LDKも2つの内、キッチン側の1つにしか付けていません。
我が家は2歳の長男と0歳の次男で2人ともまだ小さいこともあり、19時台には寝ているのでこれでも全く不都合がありません。
何より、このおかげで外の日差しの影響をモロに受ける生活を送ることができます。
日が沈んだら眠るという習慣がかなり付きやすいと感じています。
日の出とともに起き、日の入りとともに寝る。
これがベストな生活習慣だということは、様々なデータから証明されています。
話はそれますが、紫外線の良さが最近になって様々強調されています。
ついこの前まで、紫外線はほとんどの場合悪者扱いでした。
が、EEEを考えれば、そんな訳がないのです。
人類は日差しを浴びて生きてきたことは、誰がどう考えても明らかなのですから。
太陽無しでは生きることはできません。
そんなわけで、
電気はハナから設置しない!
太陽とともに生活しましょう!という話です。
それができる、それがしやすい方法を考えてみませう。
という提案です。
電気代の節約にもなりますし、一石二鳥です。
でも、いろんな事情でなかなかできない場合もあると思いますので、あくまでもご参考までに、、。
おまけ
ちなみに。ですが。
最近の家づくりの流行は、高気密&高断熱。
この2つを達成するのに邪魔な存在になるのが、「窓」なんです〜。
だって、断熱しづらいし、隙間のリスク高まるし。
だから窓が増えれば増えるほど、気密性や断熱性を維持するのは難しくなる。
ですが、高気密、高断熱が健康に良いという証拠は皆無!
むしろ健康に悪いと僕は考えています。
24時間換気が義務化されたのが、よい証拠です。
換気しないといろいろ危険なのです。
そもそも高気密も高断熱もEEEでは無いことは明らかですから。
確かに熱効率は良いし、防音もしやすいなどのメリットはあります。
が、子どもの健康に勝るモノは無し!
なはず。
どっちを優先するかは明らか。
ハウスメーカーは、もちろん色んなことを言うでしょうが、誰がなんと言おうと窓は大切です!
実際、見比べてみてください。
最近の家と一昔前の家の窓の面積。
最近の家は明らかに小さい、少ないです。
とはいえ、
小さくても工夫して、たっぷりな採光を達成している家もあるので、やはり専門家と相談ということで。。
間取りの話にたどり着かず、、長くなっちゃったので次回にいよいよ間取りの話へ。必ずや。。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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